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何もしない、はつくるもの

 風邪を引きました。軽い風邪です。ただ、風邪を引くまでの工程とその結果が今ブログを書くに至るやる気を引き出してくれました。お時間ある方は少しお付き合いください。


皆さんは「プーさんと大人になった僕」という映画をご存じでしょうか。

その作品の中でプーさん先輩が言う「何もしないが好き。何もしないが最高の何かに繋がる。」というセリフが好きなのですが、私生活に落とし込むにあたっては個人的な見解があります。


まず、本当の意味で何もしないというよりは、何もしない時はどうしても思考が動くので大体自分と向き合うことが多くて、次の行動に繋がると思っていました。

しかし今回風邪を引いて、1日何もする気が起きずに休んだ日、がありました。今日です。

これぞ何もしない、だと思っていましたが、今は違う結論に至っています。


また話が変わりますが、仕事や私生活に忙殺される、なんてことはSNS界隈では良くある話ですが、恐らくそれはあまり解像度は高くなくて。

お仕事は定時で帰ってるし、早寝早起き、三食付き、ゲームする時間ありだとしても、「何となく時間がないな。」と感じることの方が多いかと思います。

生産性のない時間を過ごしていて、「ああ、時間が過ぎていく。」と後悔することも比較的あるかと思います。

仕事をこなすので精一杯だったり、毎日同じことしてたり、家事育児に追われてたりして、気づいたら時間がなくなってるなんて人も。


そんな毎日で小さな小さな疲れがたまっていき、少し体調が崩れると一気に気持ちが沈んでしまう時がないでしょうか。


話を戻しますと、僕は今回そんな当たり前だと思っていた毎日を過ごして、喉風邪を引きました。

気分は最悪まではいかずとも、モヤっと感のある気持ちになっています。

流石に病院行こうと思って、今日1日休んでみました。ほとんど寝てました。

寝ている以外は、病院行ったこと、ウトウトしながら映画「五等分の花嫁」を見たことくらいです。

ベッドに入っている間、僕は考え事をしました。


そんな頑張ってたかな。でも、何となく忙しかった気もするな、と。

毎日何かしらしていたけれども、前に進んだ感じがしないなぁとも思ってました。

楽しい時間は確かにありました。それはそれで良いのですが、進んでいる感じがしない。

別に明確な成果が欲しいわけではないですし、毎日効率的に結果を出していきたいわけじゃないのだけど、「う~ん…。」っていう何とも言えない気持ちになっていました。


そんな時、ここ数週間を振り返ってみたのです。


毎日毎日、何かをしないといけないと思って動いていたかもしれない。

やらなきゃいけないことだけを見つめ続けてきたかもしれない。

習慣にだけ頼って生活していたかもしれない。


何もしないは最高の何かに繋がる、逆に何かしているは最高の何かに繋がりにくいのでは。

進んでいる感じがしないのは、当たり前の毎日×当たり前にしなきゃいけない毎日を続けていたからじゃないかと思っている。

僕は“何もしない”をしてこなかった。

多分、もっとちゃんと“何もしない”をしていれば、もう少し元気に過ごせたかもしれない。

こうじゃなきゃいけない、こうするべきだは気づいたらそこにいる病原菌。


夕方の昼寝から目が覚めると妻が起こしてくれた。

ああ、そういえばリビングの机の上のチラシを片付け忘れてたな、って思った。

水道代の支払いも忘れてたし、賃貸の契約更新もまだしてない。

妻も喉が痛いと教えてくれた。風邪をうつしてしまっただろうか。

何かしなきゃを優先してしまって、大事なことを後回しにしているんじゃないか。


別に自分が悪いわけではないとわかっているけれど、今までの行動を後悔しちゃう。


風邪を引いてから生まれた何もしないは、あまりにも受動的過ぎた。

自分で作り出すからこそ、最高の何かに繋がるのかもしれない。

そういえば、プーさんも言ってたな。

「何もしないをするのが、いいときもあるよ。」って。


これから連休になるし、予定を入れる人も多いだろう。

僕ら夫婦も嬉しいことに友人との時間が作れて、非常に楽しみにしている。

それでも1日、何もしない日を作りたいと思っている。


最高の何かに繋がる。そんな日にしたいと思う。

ももも、マリモ7号でした。

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