新海誠の新作「すずめの戸締り」観てきました。
各所で色々とプロモーションが行われ、金曜ロードショーで「天気の子」も放映されてましたね。
今回は映画の概要と好きなシーン、最後に感想を書いて終わります。
まずは話のプロローグからさくっと説明します。
舞台は現代の日本、宮崎県に住んでいる主人公の「すずめ」は母の妹である叔母と二人暮らしをしていました。
不思議な夢を見た朝、いつも通り登校するすずめでしたが、登校中に長髪イケメンとすれ違います。
多分、この時点ですずめは彼に一目惚れしたと僕は思ってます。
イケメンは「この辺に扉はありませんか?」と聞いてくる。物語の始まりです。
その後、扉がありそうな廃墟の場所を彼に教えたすずめ。
「あそこ危ないんだった!」的な発想で追いかけていきます。
そうすると廃墟のど真ん中にポツンと佇む扉を見つけて、開けてしまいます。
その先にはキラキラと空が輝く綺麗な場所が広がっていました。
そこに行こうとするすずめですが、なぜか通り過ぎてしまいます。コツンッ。
何かが足にぶつかったすずめは、その石のようなものを引き上げました。
すると突然動き出し、どこかに行ってしまいます。その後、何事もなかったかのように学校へ行くすずめ。
昼休みに到着したすずめは震度3程度の地震に遭遇します。
同時に窓の外を覗いたすずめの眼に、禍々しい色の巨大なミミズが写りました。
あそこは廃墟があったところだ!と気づいたすずめはチャリで爆走して向かいます。
廃墟に着いたすずめ、そこには長髪イケメンと扉から巨大ミミズが出ている光景がありました。
二人で何とか扉を閉め、巨大ミミズが消滅します。
長髪イケメンこと草太(そうた)は、“閉じ師”。大地震をもたらす巨大ミミズが出現する“後ろ戸”を閉じる者だそうです。
先程の扉を閉めた際に怪我した草太を手当てしようとすずめの家で治療していたところ、突然猫が現れます。
この猫が突然、草太を椅子にするわけです。戻せと逃げる猫を追いかける椅子、草太。
ここから、椅子になった草太と後ろ戸を巡る事件に巻き込まれるすずめの日本横断冒険譚が始まります。
結構鮮明にプロローグ部分を記載したと思っています。
この後、色々な登場人物とのやり取りがとても素敵でした。
特に草太の友達で神木隆之介さんが演じている「芹澤」はめっちゃいいキャラしてます。
すげぇ良い奴なのに損ばかりしているようなシーンがあったりして、面白かったです(笑)
物語で出会う人物達は平たく言うと全員良い人なのですが、すずめがそんな人ばかりに出会うのはなぜだろうと思います。
女子高生が一人で日本横断の旅をしていたら、多少トラブルに巻き込まれてもおかしくない。
だけど、出会う人全員、良い人ですし、すずめがいる場所には多くの人が集います。
賑わうわけです。不思議ですね。是非劇場で観て、確認していただきたい。
さて感想ですが、まず面白かったことは間違いないです。
今回の新作でも思いましたが、新海監督は幽世や冥途、常世といったこの世とは別にもう1つの世界があることを前提に世界観を構築しているように思います。
今回は常世に存在するミミズという膨大なエネルギー帯のようなものが地震を引き起こしているというものでした。
後ろ戸が開いた地域も地震との関連性が高く、すずめの家族を亡くしたのも実はあの大地震だったりします。
これは考察だったり、シーン毎に隠された要素を探したり、捗りそうだなとも思います。
そういえば、エンディングに「糸守高校の歌」っていう曲が流れていることが分かりました。どこだろう?
ところで、すずめが草太に一目惚れしたと仮定しているのには理由があります。
今回の作品は、後ろ戸を巡る大災害の防止に巻き込まれたすずめの大往生は凄いテンポよく動いていたため、草太にいわゆる恋愛的感情を抱く理由が共感しにくかったからです。
ただまぁ、椅子になった草太と過ごしている内にその人柄に惚れたっていうのならわかります。
でも逆に草太が彼女に惚れてしまったのはなぜなんだろうとも思ってしまったのです。
だか、二人ともお互いに一目惚れしたという結論に至ってます。
まぁ、ここの感情路線は何でもいいだろと言われてもおかしくはないですが、色々とすっ飛ばして彼が好きだから救いたいみたいな話になってしまうとちょっともったいないなって思ったまでです。
それに、二人へのフォーカスがうまくて、物語の背景がはっきりとしていなくても観ていられたことに驚いてます。
いや、めっちゃ気になってはいましたけどね。疑問点はいくつかあって、例えば・・・
・後ろ戸はなぜ存在するのか。
・なぜすずめはミミズを認知出来るようになったのか
・要石は時代によって変わっているのはなぜか。
・サダイジン、ウダイジンは何をモチーフにしているのか
・草太のおじいちゃんは何故サダイジンと面識があってかしこまっているのか
・扉を閉じるカギは1つしかないのか
・ミミズそのものは消せないのか
・常世の姿が各所大震災後の姿を現しているのはなぜか
などなど
気になるところは沢山あって、考察が捗りそうって言うのがよくわかります。
いずれにしても面白かったし、何より映像美は相変わらずでしたね。
あ、でもBGMとの融和性はまだ「君の名は」の方が好きかも。
皆さんも是非、劇場へ足を運んでくださいね。
よーし、次は転スラ観るゾッ!!!
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